新生存率0%地下鉄からの脱出「DEATH AMUSE 荒廃した遊園地で」特典ストーリーネタバレ
ずいぶん間が空いてしまってすみません。
地下鉄からの脱出 期間限定ストーリー「DEATH AMUSE 荒廃した遊園地で」の特典ストーリーのネタバレです。
早期クリア特典「決死の情報戦」
累計解決力100000達成特典「怨恨の由来」
ランキング3000位以内達成特典「殺人犯、安住」
今回ランキング1000位以内の特典が手に入れられませんでした!orz
ショック! その内容が知りたくてこられた方はすみません…
最終日に予定が入ってしまい、それまでに400位くらいには入れてたんですが、最終結果を見てみると1300位台でした…うぉぉ…クリスタル15個くらいつかったのにー!
なお、本編をクリアされていない方はまずこちらをご覧下さい。
特典ストーリーは基本的に本編の裏話なので、こっちを見ないと話がわからないです。
早期クリア特典「決死の情報戦」
「安住さん、ちゃんと渡せたのかなぁ」
本編では1章の裏側にあたる話。
安住と舞花が二人歩いている頃、気を利かせて先に帰ったゆずるは、安住が舞花に無事に渡せたのか、舞花はどんな反応だったのか、そわそわしながら報告を待っていた。
ゆずるは安住とデパートに行ったことを思い出す。
安住はバレンタインのお返しに、お菓子以外にも何かちょっとしたプレゼントを渡したいと言い出したのだ。
しかし普段女性に気を遣えない安住にとって、このプレゼント選びはかなりの大仕事。ようやく選んだのは、鞄につけるアクセサリーだった。
しかしそれを選ぶにも、安住は舞花の鞄を覚えていなかった。あの鞄は舞花が頑張ってゲットしたのだと嬉しそうに語っていたものなのに…安住は無関心すぎるとゆずるは怒ってしまった。
とりあえず今はゆずるも仕事がある。徹夜で仕上げた翌朝、サチコから電話があった。キャバクラで働いているサチコも今の時間が仕事終わりなのだろう。
電話に出ると、舞花に連絡がつかない、今すぐSNSを見てくれという。
SNSには、万引きの自慢記録や友達の彼氏と一晩共にした報告、ねずみ講の誘いなど、気分の悪くなる内容で埋め尽くされていた。しかもクレジットカード情報まである。
こんなものを舞花が自分で投稿するはずがない。舞花に連絡がとれないならと、ゆずるは安住に電話をかけたが繋がらなかった。
サチコとメールでやりとりをしていると、知らない番号から着信があった。
電話の主は安住だった。そこでゆずるは、二人が誘拐され、現在も軟禁状態であることを知る。
安住からの情報を頼りに急いで検索をかける。
脳に血液が送り込まれる感覚。第六感が働くかのように、神経が研ぎすまされていく。
調べた遊園地名をあげていくと、安住がギフトガーデン・ファミリーランドで間違いないという。急いで110番通報し、次にサチコに電話をかける。
ゆずるは、舞花の投稿された記事の痕跡が残らないようにするため、友達の力を借りてアカウントをハッキングすることにした。犯罪だが、アカウントを乗っ取り返すことにより、投稿を削除し、凍結状態にしてこれ以上犯人が投稿できないようにする。
サチコに電話で説明しながら、ゆずるは同時にその友達にチャットで連絡をとっていた。相手はNY在住のため、まだ起きている時間だ。日本語は読めないので、ゆずるもリモートコントロールができるようソフトをインストールする。
サチコにも記事が削除されていく様子を確認してもらった。
サチコとの電話を終えた頃、友達から作業終了の連絡が入り、ゆずるは安住に連絡を取るため電話をとった。
累計解決力100000達成特典「怨恨の由来」
亜希が自首し、戸井田と小須田も連行された。
舞花は警察に一通り事情を話した後、パトカーで待機していたところに、安住が訪ねてきた。SNSのアカウントについては、ゆずるから大丈夫だと連絡があったという。
舞花は、意を決して気になっていたことを聞いた。
「安住さんって、亜希さんの恋人だったの?」
帰って来た答えはNOだった。亜希の方はそうは思っていなかったらしいが…。
二人は大学時代に知り合い、安住はサッカー、亜希はアーチェリーとお互いに夢中になるものがあり、励まし合っていた。しかし大学を卒業して以来会っていないという。舞花にとっては意外な話だった。
それがなぜ突然こんな事件を起こしたのかは、安住にもわからない。
しかし安住は亜希にひどいことをしたという自覚があった。
安住が膝を怪我したのは大学の時だった。怪我が治ってもサッカーを続けるのは難しいと言われたとき、安住は自分の事しか考えられず、励ましてくれた亜希を拒絶してしまった。おそらくそのことを恨まれているのだろう。
安住が犯人が亜希かもしれないと感づいたのは、犯人がボーガンを使ったあと、仙波が安住と違ってこの遊園地にまったく懐かしさを感じないと言ったことだった。
「オレはここに来たことがあるのかもしれない」そう思ったとき、一気にいろんなことが繋がり始めたという。
しかし安住はすぐに舞花には言えなかった。舞花に嫌われるのが怖かったのだ。
舞花は安住の言葉を思い出していた。
亜希はオリンピック選手の候補になるくらいだったアーチェリーをやめて就職した。それは「大事な人を支えるため」だと言っていた。
今思い返してみれば、あればサッカーができなくなった安住のことだったのだろう。
舞花も好きな人のために自分の大事な物を犠牲にしようとする気持ちはわかる。ただ、それが相手にとって負担になるのでは意味がない。
そこでふと気になった。安住は自分のことをどう思っているんだろう。
亜希とは付き合っていなかったのなら、舞花も亜希と変わらない立場なのだろうか。そう思うと気持ちが沈んだ。
安住は自分を蔑む。周りの人間の親切は当たり前のように受け取って、自分は自分の事しか考えていなかった…。亜希の一方的な想いでしたことであっても、安住は自分のためだと薄々気づいてたくせにそれを無視していた。ちゃんと向き合うべきだったのに。
安住は、しかし亜希と二人で出かけたりといった特別な事はなにもなかったと舞花に弁解した。
「じゃあ、安住さんが今度傷ついたら、素直に甘えてほしい」
舞花は努めて明るく言った。
そういえば、戸井田が持っていたお守りについて。
仙波が「それはみのりのものだ」と叫んでいたが、みのりは、そのお守りに「2人が一生離ればなれにならないように」と願掛けして肌身離さず持っていたらしい。
戸井田はそれも癪だったのだろう。仙波も自分の肩書きや財産目当てにみのりが一緒にいてくれると思っていたらしい。
と、安住が昨夜渡そうとしたものの話を持ち出した。
安住がポケットから取り出したそれは、ラッピングがぐちゃぐちゃで汚れていた。
ホワイトデーのお返しだという。警察が回収しようとした荷物からこっそり持って来たらしい。
もうもらったという舞花だが、あれはゆずるとの連名だった。これは、安住から舞花へのプレゼントだ。
安住にとって自分は少なくとも友達以上だと思って良いのだろうか。聞いてみたかったが、安住は照れて窓の向こうを見ている。
…今はこの気持ちだけで十分だ。舞花は昇って来た朝日と安住の優しさに包まれていた。
ランキング3000位以内特典「殺人犯、安住」
話は舞花を外に残し、安住と仙波が仙波の妻・みのりの遺体を片付けに建物の中に入った後のこと。
みのりの遺体を半分運んだところで、仙波は、今後の話をしようと安住に持ちかけた。
「安住さん、私を殺してください」
仙波は小須田が犯人の一人だと疑っている。そして、犯人ならば、自分は捕まったふりをして、着ぐるみの犯人とともにここに現れると踏んだのだ。そうでなければ、わざわざ安住たちから離れる芝居をうつはずがない。
そして、そうすることで、安住たちに「にげられない、ゲームを最後までやるしかない」と思わせようというのだ。
そこを利用して、次のターゲットである安住が殺人を犯し、犯人を油断させる。
「生贄」を作ってもルールを無視してやってくるはずだ。犯人たちの目的は、安住たちを絶望させることなのだから。
みのりの切断された遺体を持ったせいで、二人は血だらけだった。そこへさらにカッター等に血を塗り付け、殺人を偽装する。
さらに二人の位置も、犯人を挟み撃ちにできるよう工夫した。安住がうまく犯人を部屋の奥へと誘導する作戦だ。
仙波がもちかけた、みのりの死体を弔いたいという発言も、計画の一端だったのだ。本当は仙波だって妻の遺体を利用したくない。しかし今はこれしか思いつかないのだ。
安住も心を痛めつつ、みのりの遺体を見る。
生前はどんな人だったんだろう。そう思ったとき、仙波がみのりのことを語り始めた。
みのりは美しかった。美しくあることに固執していた。
仙波は毎朝みのりを見るたびに、自分はとても贅沢な人生を送っていると感じていたものだった。
出会いは結婚パーティー。政治家という職業柄、会場をはしごすることも珍しくない仙波は、この日のパーティーも途中で抜けようとしていた。そこでぶつかったのがみのりだった。
とても綺麗な顔立ちで、魅力的な女性だが、着ている物が派手だというのが第一印象。
みのりは仙波に話しかけた。
「もうお帰り?退屈だから?」お金(祝儀)も出しているのに食事もしないで帰るなんて信じられないと笑顔で言う。
仙波は思わず笑ってしまった。そんなことを誰かに聞かれたら敵を作るだけだ。しかしみのりはあっけらかんとしている。
次の用事があるとの事情を話し、ごきげんようと言うみのりに、仙波はデートの誘いをかけた。
渡した名刺の番号にみのりから連絡があったときはかなり浮かれていた。最初のデートは鎌倉だった。
今日の記念にと、仙波はみのりにあるものを渡した。
「家に帰ってから開けてください」
渡した物は、仙波が小さいころから家族でよく行っていた神社のお守りだった。喜んでくれるかはわからなかったが、みのりに持っていてほしいと思った。
みのりはお礼を言い、そして問いかけた。「これってデートなの?」
面食らう仙波に、どっちでもいいんだとみのりは言う。
「あなたの事をどう思ったらいいのかわからないから、それを先に確認したいだけ…」
みのりが仙波のことを好きだと思っても、仙波はそれを迷惑だと感じることもあるじゃないかと。
それはまた逆も然りじゃないかという仙波に、みのりはじゃああなたは私が好きなのか、そうじゃないのかとせっつく。
困る仙波に、じゃあどうして今日誘ってくれたのかと問うみのり。
それはみのりともっと話してみたかったから。
「じゃあ今日でもう満足した?もう会わなくていい?」
仙波は、できればまた会いたいと思う。
「じゃあ、また会いましょう?」
それから定期的に会うようになった。
ーその後、2期目の議員声明をかけた選挙運動があった。
今回の立候補者は相手が悪いと弱気になる仙波に対し、みのりは「何もわかっていないタレントあがりが当選するはずがない」と明るい。
しかし戦況は劣勢だ。
そして仙波は、この仕事に対する執着がないのかもしれないと弱音を吐く。
「あら、あなた案外バカなのね」
地元が大事なんでしょう。地元をめちゃくちゃにされていいの?
あのタレントもどきは、みんなに愛される力は持ってるのかもしれない。
みのりは単に思った事を口にしただけかもしれない。
仙波が議員でなくなったら、付き合うメリットがなくなると考えて励ましただけかもしれない。
しかし仙波は、そのおかげで無事当選を果たす事ができた。
このとき、なにがあってもみのりを妻にしようと心に決めた。
ある朝の食卓で、みのりは笑う。
「あなたは本当におもしろいわね、毎朝そんなに私を見つめて…」
人生に鮮やかさを取り戻してくれたみのりを、仙波は一生愛し続けると誓っていた。
彼女が、本当の意味で自分を愛していなかったとしても…。
ー仙波には、心残りがあった。みのりの大切な物のことだ。
ここから逃げようとしたとき、みのりは犯人に奪われた物の中に、どうしても取り戻したい物があると言っていた。それを取り戻すまでは帰らないと。しかし今となっては知る術もない。
仙波は辛そうに、みのりを血を自分に塗り付けた。
安住は仙波が心配になったが、そうまでしてでも、犯人の策に踊らされ続ける訳にはいかなかった。
…これで終わりです。みのりのどうしても取り返したかったものは、仙波のあげたお守りですね。やっぱり、愛し合っていたんだなあ。