【画像大量】今の時代だからこそ読んでほしい「親なるもの 断崖」第2部
第2部はお梅の娘である道生(みちお)が主役・・・ですが、道生の話というにはあまりにスケールが大きいです。
時代は第二次世界大戦。第一部で出て来た人たちのその後も含め、さまざまな人物と情勢が渦巻きます。
第1部の紹介はこちら。
親なるもの 断崖 第2部
お梅の母っぷりと、女郎の過去があるゆえの苦しみ
お梅は、一般の子でも玉の輿といわれるような名家・大河内家に嫁ぎます。
しかし、元女郎であるがゆえに、風当たりは冷たく、家族とも苦しみます。
↑これは姑さん。つまり道生のおばあちゃん。
嫁いびりに見えますが・・・いえ嫁いびりなんですが・・・
いじわるな姑と思ってたら、私は読み終えたあとはこのおばあちゃんが作品中で一番好きになってました・・・理由は後述。
女郎であることを「大河内家の恥」だと言われ、辛い想いをするお梅たち。
それでも家族は幸せに暮らそうとします。
祖母に引き取られる道生
おばあちゃんはこの言葉どおり、道生を立派に幸せにしようと懸命に育てます。
女郎の嫁はどうしても嫌だ、でもその血を引いた孫でも、孫は孫・・・
ばあちゃんのばあちゃんぷりは随所でみられます・・・
ばっちゃんは、お梅のことは嫌いでも、道生を産んだ母として大切に想ってたんだなぁ…
もう本当このばあちゃん好きです。かなしい。
生々しい戦時中の描写
第二次世界大戦とあって、戦争の描写がでてきます。
戦争のためにすべてを犠牲にしないといけない時代。
家族の一員を差し出さないといけない辛さ・・・
ほか、印象的なシーン
ひどい時代・・・・
道生と武子の対面
本編の大筋とはあまり関係ないところですが、おなかを下した子がとうきびを食べたらそのまま出て来て…でも食べ物がないからそれをまた食べるという描写が一番ショッキングでした‥